年末の台所じたく|買い替えるなら、この5つ

年末の台所じたく|買い替えるなら、この5つ 買い方ガイド
年末は台所の道具を見直す、年に一度の機会です。大掃除で全部出すので、傷んだものが目に入る。おせちや来客で使う頻度も上がる。買い替えるなら、いまです。

何を替えるべきか、判断の基準から整理します。

買い替えの判断基準

替えどきのサイン

  • 使うのに「気合い」が要る … 切れない包丁、重い鍋。無意識に避けているものは、すでに寿命です
  • 衛生的に不安がある … まな板の深い傷、黒ずんだふきん
  • 数が足りていない … 来客のたびに足りなくなる取り皿
  • 3年以上「そのうち替えよう」と思っている … 買い替えの判断は、もう出ています
逆に、替えなくていいもの
まだ使えるのに新調するのは、台所の物を増やすだけです。日本製の道具は手入れをすれば長く使えます。買い替えの前に、まず研ぐ・洗う・乾かすを試してください(手入れの記事)。

① 包丁

台所で満足度がいちばん変わるのが包丁です。切れない包丁は、料理そのものを面倒にします。

鋼(はがね) ステンレス ステンレス割込
切れ味 非常に良い 良い 良い
錆び すぐ錆びる 錆びにくい 錆びにくい
向く人 毎回拭ける人 手間をかけたくない人 ほとんどの家庭

迷ったらステンレス割込の三徳包丁です。切れ味を出す芯材をステンレスで挟んだ構造で、切れ味と扱いやすさの両取りができます。

産地では、堺打刃物(大阪府堺市)と越後三条打刃物(新潟県三条市)が経済産業大臣指定の伝統的工芸品です。岐阜県関市の刃物は指定対象ではありませんが、これは関が早くから機械化と量産の道を選んだためで、品質の話ではありません(包丁の記事)。

包丁を買い替える

家庭用の1本目なら三徳包丁。刃渡り165〜180mmが標準です。3つのストアで価格を比べてください。

② まな板

包丁を新しくするなら、まな板も見てください。硬いまな板は、包丁の刃を痛めます。

素材 刃への当たり 手入れ
ひのき・いちょう やわらかく、刃に優しい 使ったら立てて乾かす。反り止めの手入れが要る
プラスチック やや硬い 漂白できる。食洗機対応が多い
ガラス・強化樹脂 硬い。刃を痛めます 手入れは楽だが、包丁のためには避けたい
いちょうのまな板
適度な弾力があり、水はけがよく、包丁の当たりがやわらかい。日本の台所で長く使われてきた素材です。使ったら立てて乾かすだけで、何年も持ちます。

③ 器(取り皿・小鉢)

年末年始は取り皿が足りなくなる季節です。来客、おせち、鍋。ここで買い足しておくと、翌年一年が楽になります。

産地の性格はこう分かれます。

産地 指定名称 性格
佐賀県有田町 伊万里・有田焼 薄く硬い磁器。来客用・特別な食卓
長崎県波佐見町 波佐見焼 飾らない普段づかい
岐阜県(土岐・多治見ほか) 美濃焼 様式の幅が広い。数を揃えやすい

買い足すなら15〜18cmの取り皿がいちばん出番があります。大皿は立派ですが、年に数回しか使いません(うつわの記事)。

取り皿を買い足す

同じ産地で揃えると食卓がまとまります。5枚組・6枚組がこの時期は探しやすい。

④ 鍋・調理道具

新潟県燕市は金属加工の産地で、公式サイトによれば、戦時の需要をきっかけに「これまで長い間養ってきた高度な金属加工技術をもとに、金属洋食器の大量生産に成功」した地域です。鍋・調理器具・カトラリーが強い。

隣の三条市は刃物と工具。「刃物は三条、鍋とカトラリーは燕」が基本の分け方です(燕三条の記事)。

年末に見直したい調理道具

  • 片手鍋(16〜18cm) … 味噌汁と少量の煮物。いちばん使う鍋
  • 玉子焼き器 … 鉄製は育つ。弁当を作る家なら投資する価値がある
  • ざる・ボウル … ステンレスの継ぎ目がない一体型は洗いやすく衛生的
  • おろし金 … 切れないおろし金は、大根おろしを水っぽくします

⑤ ふきん・タオル

いちばん見落とされ、いちばん買い替えるべきものです。黒ずんだふきんは、洗っても衛生的に戻りません。

台所のタオルも同じです。今治タオル工業組合の認定基準には、吸水性・脱毛率・染色堅ろう度に加え遊離ホルムアルデヒドの項目が含まれます。口に入るものを扱う場所で使うなら、基準が明示されているものを選ぶ意味があります。

年末の入れ替えルール
「新しいものを買ったら、古いものは掃除用に降ろす」。台所用 → 掃除用 → 処分、という流れを作っておくと、いつまでも古いふきんが台所に残りません。
台所のタオルを入れ替える

認定マーク付きのフェイスタオルをまとめ買いしておくと、1年分の入れ替えが済みます。

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