取引先に贈る日本製|法人ギフトで失敗しない選び方

取引先に贈る日本製|法人ギフトで失敗しない選び方 ギフト
法人ギフトは個人の贈り物とは基準が違います。「相手が喜ぶか」より前に、「誰が受け取っても問題ないか」が問われる。渡す相手が一人とは限らず、社内で分けられることもあるからです。

この条件に、日本製の産地ものは意外なほど噛み合います。理由を説明します。

法人ギフトの3条件

  1. 相手の立場・年齢・性別を選ばないこと
    誰の手元に渡っても失礼にならないもの
  2. 由来を一言で説明できること
    「これは今治のタオルで」と添えられると、贈り物が会話になります
  3. 置き場所を取らないこと
    オフィスに大きな物は置けません。持ち帰る負担もあります

産地ものが向いている理由

3条件をすべて満たすのが、産地のはっきりした日用品です。

「説明できる」ということの価値
法人ギフトでは、贈り物そのものより、選んだ理由のほうが伝わります。「量産品ではなく、産地の職人が作ったものを選びました」という一言が、相手に対する姿勢を示します。

経済産業大臣指定の伝統的工芸品なら、その根拠も明確です。指定の要件は①主として日常生活の用に供されるもの ②製造過程の主要部分が手工業的 ③伝統的な技術又は技法 ④伝統的に使用されてきた原材料 ⑤一定の地域に産地が形成されている——という5つです。

シーン別の選び方

シーン 候補 目安
お歳暮・お中元 今治タオルのセット、うつわ 3,000〜5,000円
訪問時の手土産 箸・小物・手ぬぐい 1,000〜3,000円
契約・受注のお礼 江戸切子のグラス、南部鉄器の急須 5,000〜15,000円
周年・記念 ペアのグラス、上質な器 10,000〜30,000円
海外の取引先へ 江戸切子、南部鉄器、若狭塗箸 ——

海外の取引先には、説明できるものを

海外向けなら、日本らしさが一目で伝わり、由来を英語で短く説明できるものが向きます。

  • 江戸切子 … 手作業でガラスを削る技法。組合が「ガラスであること/手作業であること/主に回転道具を使用する技法であること/指定区域で生産されていること」を条件と定めています
  • 南部鉄器 … 昭和50年指定。海外での認知度が高く、鉄急須は特に人気があります
  • 若狭塗箸 … 貝殻や卵殻を漆に埋めて研ぎ出す技法。軽く、持ち帰りやすい
持ち帰りの負担を考えてください
来日中の相手に贈るなら、スーツケースに入る大きさと重さが絶対条件です。割れものは、緩衝材と箱の頑丈さも確認してください。
法人ギフトを選ぶ

同じ品でも、店によってのし・包装の対応が違います。法人対応をうたっている店を選ぶと手続きが早く済みます。

避けるべきもの

  • 刃物 … 「縁を切る」を連想させます。取引先には絶対に避けてください
  • 履物・敷物 … 「踏みつける」の意味になるとされます
  • 現金・商品券 … 目上・取引先には失礼にあたるとされます。また会社によっては受け取り自体が禁じられています
  • 時計・鏡 … 相手の文化圏によっては忌避される場合があります(中国語圏では時計は「送鐘」=葬送を連想させるとされます)
  • 好みが分かれるもの … 酒、香り、強い柄。誰の手に渡るか分からない前提では避けます
  • 手入れが要るもの … 鉄瓶、白木の器。使い方を知らない相手には負担になります

実務上の注意

確認すること なぜ
相手企業の受領ルール 金額の上限や、贈答品の受け取り自体を禁じている会社があります。事前に確認するのが最優先
自社の経理処理 交際費・広告宣伝費など、税務上の扱いは条件で変わります。経理担当に確認してください(当サイトは税務の判断はしません)
のしと表書き 会社名+代表者名か、部署名か。社内の慣例に合わせる
数量とリードタイム 手仕事の品はまとまった数が揃わないことがあります。20個以上なら1か月前には動く
名入れ 1〜2週間かかります。年末は特に混みます
個包装かどうか 社内で分ける可能性があるなら、個包装のものを
年末の法人ギフトは11月中に決める
12月に入ると、手仕事の品は在庫が薄くなり、名入れも配送も混みます。数がまとまるものほど、早く動いてください。

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